食味が良い理由はショ糖の多さ。それが甘みの源です。ゆで上がりの鮮やかな緑色が美しいことから、このような名前の由来にもなっています。早生品種の中でも群を抜く味の良さ。プリッとした触感も特徴です。

 防除：無／チーム銀河（群馬県中之条町）、おきたま興農舎（山形県高畠町）

「だだちゃ豆」の歴史は古く、徳川譜代大名だった酒井藩領の熱心な農家が代々品種改良に努めたという一説があるほど。庄内協同ファームの枝豆部会の佐藤清夫さんは40年くらい前からこの豆を栽培してきました。今でもおいしい枝豆を作るための技術向上を図るため、生産者間での交流を行っています。「こく甘」なだだちゃ豆をどうぞお召し上がりください。

 防除：有機・無／月山パイロットファーム、庄内協同ファーム（山形県鶴岡市）

1回目にお届けする「湯上がり娘」の姉妹品種のこちらは、色つやの良さが魅力です。「湯上り娘」よりも粒が大きく食べ応えがあります。しっかりとした触感なので、サラダや煮物のいろどりにもおすすめです。また、生産者イチオシの食べ方は、焼き枝豆。甘さと香ばしさが広がり絶品だとか。

 防除：無／チーム銀河（群馬県中之条町）、おきたま興農舎（山形県高畠町）

青森県津軽地方に伝わる在来品種の枝豆であり、農家の自家消費として栽培されてきました。ふさふさとした毛に覆われた鞘が特徴です。大粒で食べ応えがあり、北国特有の昼夜の寒暖差が、栗のような濃厚な甘みを生み出しています。

 防除：無／新農業研究会（青森県平川市）
　
　

「だだちゃ豆」で有名な山形県に知る人ぞ知る枝豆があります。それが、この「秘伝」。実は大豆として活用されることが多く、豆腐や味噌の原料として重宝されていました。しかし、味が良いということから近年、枝豆としても食べられるようになってきました。まだ、一般流通はほとんどありません。珍しい枝豆と出会える、ご当地枝豆の会の醍醐味の一つです。

 防除：無／おきたま興農舎（山形県高畠町）、米沢郷牧場（山形県米沢市）

新潟県津南地方の在来枝豆「さといらず」。上品な甘みと独特の香りが特徴で、「砂糖（さと）がいらないくらい甘い枝豆」が名前の由来と言われています。普通の枝豆なら種まきから収穫まで約90日間程度かかるところ、この品種は約120日間。長い時間をかけて、うまみと甘みをじっくりと蓄えます。

 防除：有機・無／関根秀夫（新潟県津南町）

世代を超えて受け継がれてきた貴重な品種。千葉県小糸川流域にて代々作られています。ほとんど市場には出回りませんが、えぐ味の少なさと甘みの強さは茶豆に勝るとも劣らないとの高評価を得ている品種です。

 防除：有機・無／耕す木更津農場（千葉県木更津市）