会員レポーターによる突撃取材!

vol.5 サラ秋田白神 (東京都八王子市)

 白神山地で発見された野生の酵母「白神こだま酵母」を使い、できるだけ余計なものを使わない「引き算のパン作り」をモットーにしています。

探検隊

会員歴16年 織田恵理さんファミリー 夫・篤俊さん、娘・彩愛ちゃん

案内していただいたのは、工場長の黒須健一さん(写真中央)。

パン作りのコツを教えてもらいたいな焼きたてのパンが食べられるかな?

探検スタート!

校生の息子さんと小学生の娘さんがいる4人家族。朝は基本的にパン派で、恵理さん自身もパン作り歴はなんと10年! 今回は「プロの技をぜひ見たい!」と探検隊に応募してくれました。

【ヒミツ発見!】オリジナルブレンド北海道産小麦粉と白神こだま酵母がおいしさの要

余計なものは入れずに素材で勝負!

 一般的なパンの多くは外国産小麦が原料。イースト菌とイーストフードを使い短時間で発酵させるので、効率よく生産できます。一方、サラ秋田白神はポストハーベスト(輸入の際の収穫後散布農薬)の不安がない国産小麦を使用。パンに使われる小麦の国産比率はわずか3%とまだまだ希少です。グルテン量の少ない国産小麦にぴったりの、ゆっくりとした発酵をうながす野生酵母「白神こだま酵母」を使い、小麦本来の甘みを引き出しながらやさしく発酵させます。
小麦粉と酵母の他に使うのは、砂糖、塩、水のみといたってシンプルですが、焼き上がりの膨らみに影響するため配合比はとても重要。機械任せにするのではなく、その日の温度や湿度にも気を配りながら配合比を微調整します。また一般的なパンよりも砂糖を少なめにすることで、国産小麦の風味を生かしています。

  • サラ秋田白神オリジナルの北海道産小麦粉白神こだま酵母がもつ保水力もしっとりとした生地のヒミツ!

適正な温度管理のもと生地を練って、発酵

原料がそろったら、ミキサーで強さを変えながら約12分間こねれば生地の完成。
その後は生地を発酵させるためにじっくり約45分間寝かせます。

【ヒミツ発見!】生地にはなるべくさわらない!

このスピードこそが職人技

発酵を終えたら、いよいよ生地の成形を開始。生地を縦に細長く伸ばして、上下を中央にたたみ、くるっと丸めればでき上がり!
おいしく、きれいに仕上げるコツは、生地にさわり過ぎないこと。繊細な生地はさわり過ぎると、温度が上がり壊れやすくなってしまいます。

ふぞろいプチパンにも挑戦!

「サラのふぞろいプチパン」は、形がふぞろいのため、成形せずに生地を分割するだけ。職人による成形がないぶん、価格もお手ごろです。

【ヒミツ発見!】粉かけ&切れ込み

見た目も味も左右する最後の仕上げ

「サラの白神(ソフトフランス)」は、「ブナの葉」をモチーフにしたパンです。成形をして二次発酵させた後、最後の仕上げに残雪を連想させる粉かけと葉の模様の切れ込みを入れます。この切れ込みが大きなポイント。切れ込みを入れて熱の逃げ口を作ることで、しっとりやわらかく焼き上がるのです。切れ込みが浅すぎても深すぎてもきれいに仕上がりません。繊細な作業はまさにプロの技です。

オーブンで焼き上げてでき上がり!

最後に約190〜200度の電気オーブンもしくはラックオーブンで焼き上げます。ラックオーブンは最近新しく購入したもので、回転しながら焼くので、ムラなく焼き上がります。

サラ秋田白神の新代表 津田雅俊さんにインタビュー

サラ秋田白神のパン作りへの想い

サラ秋田白神は、もともと“家族のために作ったパン”をきっかけに始めたので、創業以来ずっと家庭で作るのと同じように余計なものは使わない「引き算のパン作り」をモットーにしています。そのためには、やはり素材の味が大事。国産小麦粉は膨らみづらいですが、風味や味わいは日本人に最も合っているものだと思います。前代表の大塚せつ子が大変苦労して入手した秋田県外不出の白神こだま酵母と国産小麦の純粋な素材のおいしさが私たちの自慢です。ぜひ召し上がっていただきたいですね。

この4品を試食しました!

11種の雑穀パン(左上)、コーンマヨネーズパン(右上)、ソフトフランス(左下)、ふぞろいプチパン(右)

ふだんは食パンが多い織田さんファミリーに、サラ秋田白神自慢の4品を試食していただきました。それぞれのお気に入りや感想をご紹介します。

  • ◆サラの白神(ソフトフランス)
    『何もつけなくても甘みと風味がしっかり』

  • ◆11種の雑穀パン
    『香ばしくて、チーズとも合いそう』

  • ◆サラのふぞろいプチパン
    『やわらかくて、いくつでも食べられそう!』

  • ◆コーンマヨネーズパン
    『コーンとマヨネーズはやっぱり相性抜群』』

※2015年02月07日掲載

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