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由比港の桜エビとシラス漁船。のどかな風景も春漁が始まると活気にあふれる。
生産者情報など: | 小倉食品(静岡県静岡市) |
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次回取扱予定: | 未定 |
原材料: | さくらえび、食塩(海水) |
賞味期限: | 着日含め90日保証 |
アレルゲン情報: | えび |
漁場: | 駿河湾 |
由比港の桜エビとシラス漁船。のどかな風景も春漁が始まると活気にあふれる。
「今年は獲れそうなの?」、「船出してみないとわからねぇなぁ」。桜エビの春漁が始まる3月末、人口九千人の小さな町、静岡県由比町では、そこかしこで桜エビの加工業者と漁師の情報戦が繰り広げられます。「さっき話したのは、同級生の桜エビ漁師です。今年もたくさんの人に由比の桜エビを食べてほしいから、“探り”を入れておかないとね」。代々、桜エビやシラス、乾物加工を生業とし、町内随一の目利きとしても名を馳せる小倉食品・小倉久明さん。近年の桜エビの不漁ぶりに危機感を覚えていると言います。「10年前は、年間二千トンの水揚げでしたが、今では千トンすれすれの量。出漁期や漁船数の制限があるにしても、減少傾向にあるのは否めません」
桜エビの漁獲の風景。傷を付けずにすぐに保冷。
桜エビは深海性のエビ。名産地として有名な駿河湾は、浅瀬から一気に1,000mの深海に達する世界でも稀にみる深海の内湾です。それ故に、日本で漁獲される桜エビのほぼすべてが駿河湾産。漁獲量も減っていることから、“宝石”とも称される希少なエビになっています。さらに、産卵前で脂がのった春の桜エビ漁は年間20日ほどしか行われず、町が一気に活気づくのと同時に、目利きたちの真剣勝負はさらに熱気を帯びてきます。
冷蔵完備された由比港漁協の入札場。エビの色と張りで鮮度を確認、脂のりまで見極めるのが目利きの技。
「桜エビの競りは入札方式で、漁があった日は早朝から市場に出向き、すべての桜エビを 船ごとに確認します。桜エビは赤いイメージがあるけど、じつは生きている間はほぼ透明なんです。だから、美しく透き通っていて、プリプリと張りがあるものを狙う、また船名を見て、エビの扱いがていねいな船の桜エビを買い付けています」 そんな目利きでも、“生食用”として納得できる桜エビを買い付けることができる日は、年に3~4日。まさに、キラキラと輝く宝石のごとく。美しく、芳しい桜エビをお届けします。
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